良い会社が分かったところで、オンライントレードの場合は、外務員の対応がどうとか分かりませんよね。
ですので、取引会社は、自分の投資経験、または、投資スタンスによって選んだ方が良いと思います。
つまり、先物取引に関してある程度の知識があるのかないのか、経験があるのかないのか、デイトレードや短期トレードを主とするのか、1週間、1ヶ月単位の長期トレードを主とするのかなどです。
また、手数料が自由化になってからは、随分手数料が安くなりました。やはり安いにこしたことはありませんよね!
でも、対面取引とオンラインでは手数料も全然違いますし、対面取引の中、オンラインの中においてもかなりの開きがあります。
今は業界再編でM&Aで会社名が変わったり、入れ替わりが激しい時期です。ですので、まだばらつきが大きいのでしょう。
ですので、安いだけではなく、ツールや、情報量、サービスやサポート体制など色々比較して選んだほうが良いと思います。
オンライントレードにおいては特に、外資系の新しい会社の参入も増えてますので、老舗でオンライントレードも始めた、と言うところと、オンライントレードを主として新しく参入してきたところとでは、多少なりと違いがあります。
また、ある商品に特化して取引しているところもあります。
金や金ミニ取引をメインにしているところ、石油製品をメインにしていることろ、などもあるのです。銘柄が決まっている場合はそういった会社を選ぶのもいいかもしれません。
ですが、逆に数銘柄組み合わせてやってみたいと思っても、やってみたい商品を取り扱っていなかったり、他の商品については知識があまりない、といった会社もある場合があります。老舗であれば、どんな商品に関しても知識があり、色々と教えてもらえるかもしれませんが、新規参入の会社は、そうでない場合もあるかもしれません。
また、オンライントレードを行っていない会社も実は、まだ結構あります。
2008年8月現在で委託業務を行っている商品先物取引員は56社あって、オンライントレードを行っている会社は28社です。
つまり、まだ半数しかないんですね。
まだまだ普及していないのは、株などで十分に慣れている人や、今までに商品先物の経験があって取引の仕方が分かっている人は全く問題ないんですけど、初めての場合は、いきなりオンライントレードは難しく感じるようで、対面取引も根強かったりするんです。
取引されている委託者は、まだまだネットが苦手な年齢層の高い方が多いというのもあるかもしれません。
それに、おそらく、追証拠金などがあるので、株のように買ったら買ったまま、ほったらかしという訳にもいかなかったり、株に比べると値動きが大きく、また取るべき情報ソースが多いので、慣れるまでに時間がかかるからではないかと思います。
ですからもし、多少心配だなぁ、と思う方は、オンライントレードをするにしても、担当者をつけてくれる会社もあるので、始める前にどういったサポートがあるのか問い合わせてみるのも良いかも知れませんね。
ただ、担当者を付けると手数料がぐんと上がりますので、要注意です。
電話サポートを行っている会社は結構あって、北辰物産やスターアセット、フジトミなども行っています。手数料は各会社開きがあるので、比較してみるといいと思います。
また、その会社の顧客数が多いかどうかも人気のバロメーターになりますので、ひとつの決め手になるのではないでしょうか?
まず、投資スタンスによっての場合ですが、
対面取引の場合は8、9割が、またオンライントレードの場合でもまだ歴史が浅いこともありますが、商品先物を始める6〜7割以上は中期や長期投資スタンスの人だと思います。
中長期投資スタンスの場合は、手数料の安い会社を選ぶよりも、「ツールが使いやすい」「情報の質が高くて見やすい」会社を選ぶのがいいと思います。フジフューチャーズや岡地が人気です。
基本的には、デイトレードの場合、通常取引の手数料の半額に設定されていることが多いです。一律のところもありますので、比べてみると良いと思います。
手数料以外での大きなポイントとしては、チャート画面やテクニカル画面が使いやすく、見やすいか、注文の仕方が簡単かが見るべきポイントだと思います。
デイトレードを主としている人は、注文の仕方が簡潔でないと、売買タイミングを逃してしまったりするので、トレードツールの使いやすさに重点を置いた方が良いと思います。ドットコモデティや小林洋行が人気です。
人気のあるオンライントレードも行っている会社をいくつか紹介していきます。
フジフューチャーズは、昭和38年創業の先物取引会社の老舗で安心感があります。
3年連続オンライン先物取引の口座数もトップです。
また、アナリスト情報を配信するメールマガジン「フジ週刊レポート」の配信数も業界最大規模。
オンライントレードシステム「Venus(ヴィーナス)」は、使いやすいインターフェースと豊富な機能で利用者からの評価が高いんです。
手数料体系も2種類あって、全銘柄一律で往復787円の「トレーダーコース」と、通常は全銘柄一律1500円だけど、損切り時には往復売買手数料が無料になる「損切り手数料無料コース」もあるんです。
また、マーケット情報の配信量も、内容も充実していますし、資料請求するともらえる先物取引ガイドは、先物取引について初心者でもわかるよう詳しく解説してあって好評です。
全体的にサービスの充実した人気のある会社です。
岡地も業界の中では、昭和26年創業で老舗中の老舗です。
岡地のオンライントレードシステム「OASIS(オアシス)」も情報量、質ともに好評です。
取引前の契約時の4000円を負担しなければならないのと、初回入金額は30万以上からとなっているのが少し気になる人もいるかもしれませんが、取引自体は1枚からもちろん可能です。
手数料も通常取引は往復840円、デイトレ往復は420円と業界の中でも安い水準です。
注文方法もザラバ銘柄のデイトレードに特化したクイックオーダーができます。注文枚数を指定すればワンクリックで新規・仕切注文を成行で発注することができるオーダーでデイトレーダーに人気です。
SBIフューチャーズは、ソフトバンクインベンストメント(SBI)系列のオンライン専業の先物取引会社です。
オンライントレードシステム「リアルトレード」は約定価格やチャート、取引状況等全てがリアルタイムで自動更新されます。
また、注文方法もダブル仕切り注文や建落同時注文などにも対応していて、デイトレを専門としている投資家や、先物取引に精通している投資家などにも対応できるのが魅力的なところだと思います。
手数料体系も2種類用意されていて、アドバイザーと相談しながら投資できる「アドバイザーコース」と、全てを自分自身で判断し投資できる「セルフコース」があります。
アドバイザーコースは基本手数料が片道2362円からと割高ですが、セルフコースだと通常取引は往復1050円、デイトレは往復525円と安くなります。初心者、上級者共に対応している点が魅力的だと思います。
新しい会社ですが、信頼性が高く、人気なのがドットコモディティです。
この会社は楽天と松井証券の共同出資で新しく参入した会社で、オンライントレード専門ですので、初心者の方などに人気があります。
独自で開発したオンライントレードシステム「COMO(コモ)」は、自動更新機能やリアルタイム表示機能、ニュース機能等を備えていて、注文も数クリックでできるため、使いやすさが好評です。
また、トレードツールに注文機能が新しく追加されるなど利便性の向上が見られます。
また、取引手数料体系としては、1枚当りの取引に対して手数料が発生するシングルレートとボックスレート制を採用しており、ボックスレート制では枚数が増えるほど割安になるよう設定されています。シングルレート、ボックスレート共に手数料は他社に比べて割安です。
また、取引や友人紹介でポイントを貯めて、楽天スーパーポイントへ交換することができるサービス等、他社ではないサービスが魅力的です。
※10月1日にひまわりCX、ドットコモディティ、アストマックス・フューチャーズの3社が事業統合しました。
また、デイトレードで考えれば、オムニコは手数料が業界最安値で、通常取引が往復378円、デイトレは往復189円とかなりお得です。
銘柄数も充実していますし、相場表などの表示・口座状況・注文画面をひとつの画面に表示し注文の執行をすることが出来るので、見やすいです。
小林洋行は、昭和24年設立の老舗で、業界唯一の東証一部上場を果たしており、安心感は抜群だと思います。
手数料も安くてサービスが充実しているので人気があります。通常取引が往復524円、デイトレは往復262円です。
一日3回配信される市場情報ももちろん充実しており、イフダン注文ができるなど、注文機能も充実していて、初心から上級者まで幅広く使いやすいのが魅力的です。
その他、デイトレの手数料(往復)が安いのは、三貴商事の280円。
40種類の分析手法を誇る情報ツール「DIAS(ディアス)」でワンクリックで発注可能なトレード画面、建落同時注文、ダブル仕切注文など様々なトレードツールもある北辰物産も人気で、294円。
相場表やチャート上などのあらゆる場所から注文が可能で、どこの価格帯で多く取引され、どこの価格帯で均衡状態を保ち、どこの価格を超えると均衡状態が破られるかを一目で把握することができるマーケットプロファイル機能がある、ユナイテッドコモディティも人気で、315円。
スターアセット証券も同じく315円。
クイック入金サービスにより、提携銀行であるみずほ銀行、イーバンク銀行から24時間いつでも即時に入金できるサービスなどがあるインヴァスト証券も新しい会社ですが人気で、370円です。これらの会社は業界最低水準になっています。
三菱商事フューチャーズ証券は、手数料が一律往復946円と他社に比べますと割高ですが、三菱商事グループと言う安心感があると思います。
また、ロスカット取引というのがあり、少し融通は利きませんが、全体の値洗い損の30%とか40%に達したら建玉を自動的に決済するという注文方法があり、それは一律714円となっています。
また%の設定も可能です。損切りが思い切ってできない方などには良いかもしれませんね。
USSひまわりグループは、手数料は対面取引のため、銘柄によって異なりますが、旧ひまわりCXから新しく独立した会社で、金地金販売や純金積み立ても行っており、さらに、豊富な講師陣による無料セミナーも毎月各地で数回に渡って開催されており、とても充実しています。
初めての方は、セミナーで勉強してみてから始めるのも良いかもしれませんね。
商品先物取引会社 | 往復手数料 (通常取引) |
往復手数料 (デイトレード) |
取扱銘柄数 | 初回証拠金 入金額 |
電話サポート |
オムニコ | 378円 | 189円 | 19 | ||
小林洋行 | 524円 | 262円 | 16 | ○ 8:00-18:00 | |
三貴商事 | 560円 | 280円 | 16 | ||
北辰物産 | 588円 | 294円 | 17 | 20万円 | ○ 8:30-18:00 |
ユナイテッドワールド証券 | 630円 | 315円 | 27 | ○ 8:30-17:30 | |
スターアセット証券 | 630円 | 315円 | 17 | ||
インヴァスト証券 | 740円 | 370円 | 18 | ||
ハーベストフューチャーズ | 756円 | 378円 | 19 | 1万5千円 | |
ドットコモディティ | 560円 | 420円 | 9 | ||
岡地 | 840円 | 420円 | 29 | 30万円 | ○ 24H(土日除く) |
東京コムウェル | 840円 | 420円 | 24 | ||
コムテックス | 840円 | 420円 | 24 | ||
豊商事 | 840円 | 420円 | 22 | 20万円 | ○ 8:30-18:00 |
エース交易 | 944円 | 472円 | 19 | 5万円 | |
エイチ・エス・フューチャーズ | 996円 | 498円 | 27 | ○ 8:00-18:00 | |
朝日ユニバーサル貿易 | 1,050円 | 525円 | 25 | ||
SBIフューチャーズ | 1,050円 | 525円 | 20 | 10万円 | ○ 8:00-18:00 |
タイコム証券 | 1,050円 | 525円 | 18 | ||
フジトミ | 777円 | 777円 | 15 | ○ 8:00-18:00 | |
フジフューチャーズ | 787円 | 787円 | 16 | ○ 8:00-18:00 | |
三菱商事フューチャーズ証券 | 946円 | 946円 | 19 | 20万円 | |
USSひまわりグループ | --- | --- | 18 | ○ |
商品先物取引って難しくない?怖いんじゃないの?うさん臭い!
そんな風に感じている方も、これから始めてみたいけどよく分からないという方も、元外務員が分かりやすく商品先物取引について教えます☆
業界ウラ話も盛りだくさん!ぜひ読んでみて下さいね♪