商品先物取引を今まで理解できなかったあなたも、ここを読めば面白いほどわかる！元外務員がおしえる面白いほどわかる商品先物取引

投資とリスクの関係性

これで、取引に関する基礎知識は付いたかと思います。では、もう少しつっこんで考えていきましょう！
次に考えないといけないのは、いかにリスクと上手く付き合うか、です。

投資をする上で、ノーリスク・ハイリターンということは、まずありえません。
ローリスク・ローリターンを取るのか、ハイリスク・ハイリターンを取るのか。

投資は怖い、損をするに決まっているという人はたくさんいます。
でも、それは、ルールを知らないだけです。
そして、チャンスを捕まえようとしない人には、その恩恵はもちろん一生回ってくることはありません。

少し、先物取引の話から外れますが、私たち日本人の投資に対する考え方が、投資の普及を妨げているように感じますので、あえて、脱線してお話したいと思います。

預貯金。これは、ほぼノーリスクでローリターンで、日本人が一番好む形ではないでしょうか。
０金利がこんなにも続いている国は日本くらいのものですが、それでも、銀行がつぶれない限り減ることはありません。
ペイオフが解禁になりましたが、危機感を感じている人は実際には少ないのではないでしょうか。

戦後、日本は高度経済発展を遂げ、世界の先進国の仲間入りを果たし、今ではドルやユーロと並び、世界３大通貨と称される『円』ブランドを築き上げてきました。

しかし、今や、返せるはずもない巨額の借金を抱えているにも関わらず、諸外国に毎年、何千億円という援助金をばらまかされ、政治については、若年層離れが進み、誰が首相になっても同じような政治が続き、外交力もなく、アメリカの属国と言われてしまうような国の通貨である『円』。

私たちが信じて、せっせと貯め込んでいる『円』は、客観的に考えれば、このような経済状態の国の通貨は危ないと思われてもおかしくないような気がしますし、『円』離れが進んでもおかしくないような状態とも言えます。

しかし、日本人は、欧米諸国に比べると投資に対して臆病な気がします。
小学生の頃から投資に慣れ親しんでいる欧米諸国に比べると日本では、投資をしていることさえ隠そうとする人も多いのが事実です。
これは国民性としか言いようがありません。
それだけ、日本人は、狩猟民族ではなく、農耕民族で、こつこつと時間をかけて物を育てる、自分で汗水たらして働いて得た対価を蓄えることを美徳とする民族なのだと思います。
それは、それで、民族性なので、仕方がないことかもしれません。
もちろんそれが悪いわけでもありませんし、良い部分もいっぱいありますからね。
ですので、それが良いんだ、それで十分だ、という人には、投資自体があまり向いていないかもしれませんね。

また、自分で考えたり、勉強するのが嫌いだ、と言う人には、投資全般そうですが、特に先物取引には向いていないかもしれません。

株でも何でも担当者の言われるままにやったら全部損した！という人もよくいますが、自分で何も調べず、労力も払わず、人に任せて損した、では、投資とは言えません。

お客様の理解度を察知して説明せずに勧めた担当者の責任でもあり、自分の大事なお金を預ける対象なのに、良く知ろうとせず人任せにした投資家、双方に非があると思います。

よっぽど悪徳業者でない限り、消費者保護が叫ばれている昨今、銀行の人にしても、証券会社の人にしても、商品先物取引会社の人にしても、最初からお客さんに損をさせようと思って勧めている人なんていません。
長く取引してもらわなければ手数料収入もないのに、信用を失くすことばかりしても何の得策にもならないからです。

ですが、自分の持っている知識で相場を判断して、その結果、当たることもあれば、やはり外れることもあります。
専門家であろうが、なかろうが、１００％当て続けることなんて、絶対不可能なんです。
自分の大事なお金を預けるのですから、投資対象である商品についての最低限の知識は、自分で身につけるべきです。
勉強するのが嫌なら、預貯金か、もしくは為替リスクはありますが、金利で儲かるかもしれない、外貨預金程度をお勧めします。

でも、預貯金じゃ全く増えないし、何とかして増やせないかな、と思った人や、すでに株や投資信託、外貨預金など、投資を始めている人、また、今より投資効率の良い商品を探している人、また、ギャンブルにお金をつぎ込んでしまっている人、そんな人には先物取引もしてみることをお勧めします。

最初に例えたように、貯金や宝くじは、ルールが簡単なので何も勉強しなくても構いませんが、先物取引や麻雀は、ルールが多いので、自分で勉強したり、自分で考える要素が多い代わりに、リターンを取る確率をあげていくことができる伸び代が多いのです。

リスクというのは、上手く付き合えば、損するばかりではありません。
自分が関わる度合いや苦労の対価だとも言えると思います。

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