私も実際に先物取引の会社に入社しましたが、やはり、メリット・デメリット両方あった、というのが正直なところです。
私は、周りの反対を押し切って、入りたくて入ったので、まだ後悔が少ないほうかもしれません。
ただ、離職率は非常に高い業界です。
私は女性ですが、女性自体、業界の営業マンの1割か2割程度しかいません。
そして女性で10年以上働いている人は一握りです。
男性でも離職率は相当高いです。
私がいた会社は毎年数十人は新入社員を取っていて、3年で半分以下は当たり前で、5年目になると1割から2割くらいしか残っていませんでした。
私が辞める時も同期は入った当初の1割しかいませんでしたから相当ですよね。
大体、どの年代も結果的には数人しか残りません。
自分から辞めていくばかりじゃなく、お給料も業界のほとんどの会社がそうだと思いますが、完全歩合制ですので、成績しだいで年によってお給料の増減が激しく、会社によっては成績が上がらないとリストラされるので、なかなか続かないのが実情です。
でも、私が入ったのは、やはり幅広い勉強ができる、というのと、社会的地位の高い方と会える機会が多い(今のようにデイトレがなかったので、顧客層が富裕層が多かった)、というのがひとつ。
たまたま私が就職を考えていた時期に金融ビッグバンが起こって、長銀がつぶれたり、山一証券がつぶれたりしていて、これから銀行や証券会社、先物取引の会社など業界再編が進むだろうから面白いかも、と思ったのがひとつ。
また、完全実力主義の会社で自分がどれだけ能力を発揮できるのか試してみたい!と思ったからでもあります。
後は、会社の勧誘の仕方ですかね。私が入った会社は内定をもらうまでに面接が6回か7回くらいありました。
交通費も出ますし、食事が出る時もあります。そして、本当に丁寧に対応してくれますし、最初から他の業界よりはお給料も高いですし、何よりこの子を採用しようとなったら本当に熱心に言ってくれるんです。
ご両親が反対してる時は、実際に会社の人が来て説得してくれたりしますし、最終的に3月ぎりぎりまで答えを待ってくれたりもします。
会社側からすれば、そういう業界なので、なかなか人材が集まらないので採用担当は必死なるのは当然なんですけど、学生側からすると、あまりそういった事情も知らないし、社長や役員がこぞって何時間もかけて説得してくれたり、必要とされてると感じたりするので、入ってしまった、というケースもあります。
実際入ってみるとやっぱりしんどいのは確かです。
相場は朝が勝負なので、朝7時ごろには出社するのが当たり前です。休日出勤、接待も多いです。
相場がもちろんずっと動いているので、担当者としては休むこともできませんし、有給は実際使ったことがありません。
でも、同年齢の子からするとお給料が良いのも確かです。そして、政治経済の知識に精通することができます。
最初は皆何も知りません。
円高、円安って何?ていうところから丁寧に教えてくれますし、嫌でも営業していれば勉強しますし、分かってきます。
新聞を見てもニュースを聞いても意味が全部分かるので、面白かったりします。
入社2、3年目で年収5、600万くらいはゴロゴロいますし、優秀であれば、20代で年収1000万を越すことも普通にあります。会社に多少よるかもしれませんけどね。
それに、社会的地位の高い方とお知り合いになれるチャンスが多いので、おいしいものもいーっぱい食べられますし、さまざまなマナーが身につきます。
食べ方、立ち居振る舞いなど、上司などに教え込まれましたね。
そういった研修を受けたこともあります。
これは、実際とても役立ちますよ!
また、お客様のお仕事の話をよく聞きますから、いろんな業界のことも勉強できますし、雑学知識もたくさんつきます。
そして、何より投資に対する知識が身につく、というのは、将来とても役に立つものだと思います。
クレーム対応はしんどいですが、たいがいなクレームに対応するので、もし、他の会社に転職してもたいがいのことには対応できるだけの度胸と対応力もつきますよw。
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