追証拠金のカラクリ

今は金1枚取引した場合で説明していますが、複数枚をいろんな価格帯で買ったり、金以外も組み合わせて複数銘柄取引した場合も同じです。
それぞれの商品が何円下がったら…と覚えるのではなくて、         

『利益金や余剰金も合わせて証拠金がいくらあるか』ということと、
『取引本証拠金の合計額の50%がいくらか』ということと、
『値洗い損失通算額がいくらあるか』ということ。

この3つを把握していれば、複数枚になっても、複数銘柄になっても分かると思います。
取引していない段階で説明を聞いてもなかなか分からないと思いますが、大事なことですので、覚えておくと良いでしょう。

この追証制度はなかなかの曲者で初めての方にはやはり分かりづらいんです。
そのために説明しても理解されていなかったりして、急に追加でお金がいる!となった時に、昔はよくトラブルが起きたようです。
値動きは株式に比べれば大きくあるため、最初に始める投資金額の3倍から5倍は余裕を見て始めることをお勧めします。

つまり、13万5千円の取引でもトータルで40万から65万くらいは必要になるかもしれない、と余裕を見ておいた方が良いということです。
この追証拠金を預託しなければ、取引は決済されてしまいます。対面取引であれば、多少の融通も利きますが、オンラインでは、翌営業日の正午までに入金が確認されなければ、自動的に決済されてしまいます。

追証拠金は、相場が予想に反して逆方向に行ってしまった時にいつの間にかものすごい損を出していた、ということのないように、警告する意味もあります。
今、投資金額の半分の損失が出ていますよ!取引を止めますか?継続しますか?と問いかけ、警告する制度でもあるのです。
追証拠金がかかった時は、冷静に相場を見ましょうという合図と受け取って、
『半分以上の損失は出るけれども、一旦引き上げて、もう一度仕切り直そう』と考えるも良し、
『いや、一時的な要因で下げているだけだからもう少し様子を見てみよう。2度目がかかったら止めよう』と考えるも良し、です。

何度も言いますが、追証拠金というのは、預けている元本つまり、取引本証拠金の半分を超える金額が計算上の損失として出た場合に預けるお金ですから、1回目で預けた本証拠金の半分以上、2回目にかかった時には取引本証拠金以上の損失が出ることになります。 ですから、もちろん追証を預託せずに取引を決済してしまえば、必要となる追証拠金額分の損失が実際に出ることになります。

実際の取引で考えてみてください。

金1g当たり3000円している時に1kgの金を買えば、300万円のお金が実際必要で、もし2900円に値下がりしたら金1kgの価格は290万円になり、実際10万円損していることになります。

株式なら、こういう状態の時、だいたい塩漬けにしますよね。でも、最初に300万円必要なわけです。
商品なら、最初に13万5千円しか要りません。でも、金の値段は300万円が290万円になっている訳ですから、その10万円分は同じように損失として出ているわけです。
その損失分が13万5000円という取引本証拠金の額の半分である6万7500円を上回って出ていたら、その損失分である10万円分を追加で支払って、値下がりに耐えてください、という制度であるわけです。

株でいう塩漬けの状態にしておくためには、総代金は要らないけれど、でも、その値下がりに備えて追加のお金を支払う必要はありますよ。ということです。
じわじわと追証のカラクリというか、この制度の仕組みが分かってきたでしょうか?

管理人のオススメ一押し記事!!
ここがお勧め!!取引会社10選! 元外務員の管理人が厳選した取引会社10社を紹介しています。

メールマガジン

元外務員が教える商品先物取引のコツと業界ウラ話!

商品先物取引って難しくない?怖いんじゃないの?うさん臭い!

そんな風に感じている方も、これから始めてみたいけどよく分からないという方も、元外務員が分かりやすく商品先物取引について教えます☆

業界ウラ話も盛りだくさん!ぜひ読んでみて下さいね♪

 
powered by まぐまぐ!

HOME