とっても簡単?!追証拠金の計算方法

●追証拠金の計算方法

例えば金1枚、13万5千円の取引をした場合、本証拠金の50%である6万7500円を超える損失が出た場合にその損失額を補填するのが追証拠金となるわけですが、どのくらい値段が動いたらその損失が出るのかと言うと、先ほどの利益計算(変動幅×取引単位×取引枚数=差損益)の逆をすれば、良いわけですから、

67500円÷1000(g)÷ 1枚 = 67.5円 
差損益    取引単位 取引枚数 変動幅

1円以上の値動きですので、実際には68円になります。

つまり取引を開始した値段から最終約定値段つまり、終値が68円以上逆方向に変動した場合にその損失分である68000円以上を追加で預けることになります。
取引枚数が変わっても追証拠金が発生する68円というラインは同じです。
預けている取引本証拠金の半分÷取引単位(1000g)÷取引枚数=67.5円になるからです。

では、金を3000円で1枚買った時、どのように追証が発生するか図で説明していきます。

(1)3000円の買値から68円値下がりし、2932円で取引を終えました。67500円以上の損失が出ているので、翌営業日の正午までに68000円の追証を支払う必要があります。

(2)相場が回復してきました。回復するとその分が取引余剰額として返金が可能になります。例えば10円回復していたら

 10円×1000g×1枚=1万円

1万円が返金可能ということになります。
もちろん68円以上回復すれば全額返金できることになります。

(3)その後、また相場が下がり始め、2910円まで下がったとします。
 前回の余剰額を返金していなかった場合、2932円より値下がりしていますが、一度目の追い証拠金額があるので、まだ資金に余裕があり、追証の預託は必要ありません。

(4)では、2回目以降はいつかかるかと言うと、定義はこうです。

『取引証拠金の半分+預託済追証拠金額以上の損失が出た場合』です。

つまり、13万5000円の半分の67500円+68000円=13万5500円

13万5500円以上の損失が出た場合となるわけです。
では、13万5500円というのは値動きで言えば、何円動いた場合にそれだけの損失が出るのかと言いますと、

13万5500円÷1000g÷ 1枚 =135.5円
  差損益    取引単位 取引枚数 変動幅

となります。
実際の値動きは1円単位ですので、136円以上値下がりした場合となります。
つまり、3000円−136円=2864円
2864円以下で相場が終わった場合、次の追証拠金が発生することになり、

13万6000円−  68000円  =  68000円
実際に出た損失分 前回預けた追証拠金額 新たに預ける追証拠金額

この6万8000円以上が2回目の追証拠金として預ける必要額となります。

ここで、誤解してほしくないのは、要は68円毎にかかるんだと理解してほしくないのです。あくまでも追証拠金が発生するラインが68円なのであって、68円ずつかかるわけではありません。

例えば急激な値動きがあった場合、1枚の取引しかしていなくても、ストップ幅が150円ですので、13万5000円に対して、買値から150円下がれば、1日で15万円の追証拠金が発生することだったあるからです。ということは、一気に2回分の追証拠金がかかることだってあるということです。あくまで、50%を超える損失が出た場合に、その損失額を全額補填しなければならないと覚えておいて下さい。


●追証拠金の計算方法2

急激な値動きがあった場合や余剰金があった場合などについて、もう少し詳しく説明しておきましょう。追証制度はきちんと理解しておくことが大切です。

最初に20万円を証拠金として預けていて、金1枚を3000円で買った場合、急激な値動きがあって、いきなり2900円まで下がったとします。らもちろん、68000円以上の損失が出ていますので、追証が発生します。
(2900−3000)×1000g×1枚=−10万円
10万円の損失が出ているので、翌営業日の正午までに10万円の預託が必要です。
ですが、最初に20万円預けていますので、取引本証拠金の13万5000円を差し引いて、
20万円−13万5000円=6万50000円
この余剰分の6万5000円は追証拠金に充当することができます。
ですので、10万円−6万5000円=3万5000円
これが実際に必要となる金額になります。

では、2回目以降は、というと、先ほどと考え方は同じで
『取引証拠金の半分+預託済追証拠金額以上の損失が出た場合』なので、
67500円+10万円(6万5000円+3万5000円)=16万7500円
を超える損失が出た場合となります。

16万7500円÷1000g÷1枚=167.5円
つまり買値の3000円から168円以上下がった2832円以下で68000円以上が必要、ということになります。

その後も下がり続け、2840円から2850円くらいでもみあっていましたが、ある日、2820円で終わりました。2832円以下まで下がっているので、追証拠金が発生します。1回目の追証拠金は2900円でかかっていますから、
2900円−2820円=80円
80円×1000g×1枚=8万円
つまり、今度は8万円が追加で必要になる、というわけです。

お分かりいただけるでしょうか??


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