「板寄せ」と「ザラバ」2つの取引手法

商品先物取引で扱われている上場商品の価格は、「立会い(たちあい)」と呼ばれる1種のセリによって決まります。
魚市場で業者さんたちが指を振ったりして値段を決めてるのとか見たことありませんか?元はアレです。一緒です。
それを今は一部の銘柄を残して、ほとんどパソコンでやっているというわけです。先ほど説明した気配値というやつを見ながらするんです。

「立会い」の方法は上場商品によって、「板寄せ(いたよせ)」と呼ばれる方法と「ザラバ」と呼ばれる方法の2種類あります。
「板寄せ」は日本の商品先物市場独特の方法で、「ザラバ」は証券市場で採用されているのと同じ方法です。

「板寄せ」は、1日数回決まった時間に立会いを行う方法で、1回の立会いを「節(せつ)」と呼びます。板寄せでは、その節がやっている間しか取引が成立しません。
また、1つの節につき1つの価格しか決まりません。従って、同じ節で取引した人はみんな同じ価格で取引していることになります。

「ザラバ」は、一定時間中ずっと立会いを続ける方法です。その時間内であればいつでも取引でき、誰かの取引が成立する都度価格が変ります。

そして、証券市場と同じで、お昼休みがあります。先ほども説明しましたが、午前中の取引は「前場(ぜんば)」と言い、前場の最後の値段を「前引け(ぜんびけ)」と言います。
午後の取引は「後場(ごば)」と言い、一日の最後の値段を「大引け(おおびけ)」と言います。

また、今、紹介した上場商品の中でも、ローリスクな商品からハイリスクな商品まであります。
値動きが大きい、小さいというのもありますが、一度ちらりと説明したように、取引量が多いかどうかも重要です。

最初に説明したように、商品市場は私たち消費者にある一定の値段で商品を提供できるよう、当業者と呼ばれる卸業者、商社が取引する市場です。そこに私たち一般投資家が投資の対象として参入しています。

ですからその現物を必要としている業者も参加していますし、その取引量は一般投資家である私たちと比べ物になりません。
ですから取引量が少ない市場に慣れてもいないのに参加してしまうと、相場が思った以上に大きく動いたりして、利益も損失も予想以上ということになるケースが多くなります。
リターンが大きければ何の問題もありませんが、一か八か、という要素が多くなってしまいます。

10億動く市場で1000万のお金が動いてもそんなに影響はありませんが、2000万しか動かない市場で1000万動いたら、相場に与える影響が大きいのは当たり前で、1万持っている一般投資家が100人束になったって、太刀打ちできないのです。

取引量が多ければ、先に説明したストップ高やストップ安にも内部要因(取引会社が自分たちで持っている建玉や当業者の建玉など、大きな枚数で市場価格を動かすこと)ではなりにくく、もしなってしまった場合も取引が行われやすいですし、値段も自分が希望している値段に近い値段で取引がしやすいのです。
相手がいなければ、相手の希望する値段まで自分から妥協しなくてはいけなくなってしまいます。

ですから、私たちは取引量が多く、一般投資家も多く参入している商品を売買するほうが安全だと言えます。

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